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イラストレーションの”わかりやすさ”(2)

見る人に伝わりやすい、わかりやすいイラストレーションを描くにあたってというテーマで書いております。第二弾の記事となります。

前回は人物のポーズについて取り上げましたが、今回は「アングル」について書いてみたいと思います。

真正面はわかりやすいけど・・・

人物を描く際には、自分がカメラマンであると想定してみましょう。ポートレート撮影の場合は、ややカメラの視点を下げると被写体の足が長く見えるとか色々テクニックがあるようですが、イラストの場合は「人物の様子がわかりやすい、伝わりやすい」位置にカメラを置きます。

具体的には、「人物のポーズがわかりやすいアングルで」描く事がポイントです。

では、以下に例を挙げてみます。今回は「やる気に満ちた会社員女性」を描いてみたいと思います(全く関係ない話ですが、やはり最近は『OL』とは言わないんですかね?)。

前回の「悩んでいる」と比べて「やる気に満ちている」様子は、やや難しいかもしれません。言葉自体が曖昧ですし、やる気に満ちたポーズと言われても色々な表現がありそうです。

では一案目はこちら。

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今回も真正面の構図ですが、全身を入れてみました。小さくガッツポーズをさせる事により、やる気、自信を表現しています。ポーズは悪くないように思えますが少々おとなしい印象も受けます。ではこのイラストのアングルを少々変えてみました。それがこちら。

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真正面ではなく、少し斜めの角度で書いてみました。顔も心もち上を見上げる形にしています。どうでしょう。先ほどの案よりもやる気に満ちた印象を受けないでしょうか。

シルエットにすると一目瞭然!

人物のポーズやアングルを考える際、シルエットの状態にしても何をやっているのかが伝わるイラストが良いと言われています。

では試しに、今回のイラストをシルエットの状態にしてみましょう。

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・・・若干ですが、右側のイラストの方が伝わりやすいのではないでしょうか(そうでもない?)。真正面はシンプルで描きやすいアングルではありますが、少々単調でつまらない印象を与えてしまう事もあります。ポーズを変えなくとも、アングルを変えるだけでポーズの意図が伝わりやすくなる事がありますので、是非色々と試してみてください。

一応前回のイラストもシルエットにしてみました。それがこちら。

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こちらはより違いがわかりやすいと思います。左側はただの上半身にしか見えませんが、右側は明らかに両手で頭を抱えている事がわかりますね。

イラストは何が描いてあるかがわかるだけでは不十分で、伝えたいメッセージが伝わらなくては意味がありません。キャラクターがどんな感情で、何をしているのか何をしようとしているのかを伝える事が出来れば上出来です。