「Takeumaと描く鮮やかな色と際立つ輪郭」@Apple Store銀座 に参加しました。

随分と久しぶりの更新となってしまいましたが、非常に興味深いイベントに参加してきましたので報告です。

Apple Store銀座のToday At Appleのイベント「Takeumaと描く鮮やかな色と際立つ輪郭」が本日開催されました。

内容はイラストレーターとしてご活躍中のTakeumaさんの、自身の経歴、仕事に対する考え方やイラストレーションの描き方などに関する講演。Takeumaさんの非常にユニークな考え方に、大変な刺激を受けた90分でした。

コンセプチュアルイラストレーション?

僕もあまり耳に馴染みがない言葉だったのですが、Takeumaさんは「コンセプチュアルイラストレーション」を仕事として描いているとの事。これは皆が共通して持っている「概念」を、イラストレーター独自の解釈、捉え方でもって表現すると言うジャンル。現在、日本ではあまり馴染みがないが海外ではイラストレーション市場としては割とメジャーであるらしいです。

この「コンセプチュアルイラストレーション」の難しいところは、独自のユニークな捉え方も大事だが、そもそも鑑賞者に「ああそうだよね!わかる!」と共感してもらわなければ意味がないと言う点。

そして、鑑賞者の心に強い印象を与えるインパクトをイラストに持たせなければならない。そのためにTakeumaさんは、どのようなアイデア出しをするのか?

1.インパクトを与える為、イラストで「普通の状態ではない事象」を描く事を目的とする。
2.イラストのテーマ(例:自由)の逆のイメージを考える(例:束縛、制限、規制)。
3.2で考えた逆のイメージの、そのまた更に逆の状態を描く(例:束縛されていない状態)。

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もう一つの考え方としては

1.イラストのテーマ(例:物理)から連想される言葉をいくつか考える(例:アインシュタイン、ニュートン、リンゴ、重力、宇宙)。
2.1.で連想した言葉同士の関係性を考える(例:リンゴは小さい、宇宙は大きい)。
3.2.の関係性を逆転させる(例:宇宙より大きいリンゴ)。

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これらの考え方が、個人的には非常に為になりました。今後のアイデア出しで試してみよう・・・。

スケッチのコツは「人物の関節を最初に描く」?

TakeumaさんはいつもiPadを持ち歩いて、街中や電車の中などで風景や人物スケッチをしていらっしゃるそうです(スケッチブックを開いていると周りの人にバレるけど、iPadならバレないので便利との事)。

Takeumaさんが過去に描いた様々なスケッチや、色々なスケッチのコツなどを披露していただきましたが、中でも心に残った言葉は「人物の関節を最初に描け!」です。
講演の参加者の方が、「街中を歩いている人物を、一瞬でどうやって捉えるのか?」と言う質問をされました。
それに対するTakeumaさんの答えは、「まず最初に、人物の関節の位置を捉えて覚える事」でした。関節の位置さえ覚えてしまえば、あとはそれを描いてうまくつなげるだけです。と・・・達人の境地ですね・・・まるで自分が到達できるイメージが湧かない・・・。

その他、iPadアプリの「Procreate」の操作・実践など盛りだくさんの内容でした。

また面白そうなイラストレーションやウェブデザインなどに関するイベントに参加しましたら、こちらで報告したいと思います。