イラストレーションの”わかりやすさ”(1)

まだまだイラストレーターとしては、未熟者もいいところの僕ではありますが、こんな自分でもイラストを描くにあたって、いつも心がけている事があります。

僕がイラストを描くにあたって、まず心がけている事は

“わかりやすいイラストを描く事”

です。

他の人がイラストを見た時に「このキャラクターは、何をしているんだろう?」と思わせてしまわないように、イラストで「何を伝えたいのか」を明確にする事です。

わかりやすいイラストを描くには、物の特徴を正確に捉えつつもある程度デフォルメさせる事が大事ですが人物の場合は、ポーズやアングルが非常に大事になってきます。

以下に例を挙げましょう。

キャラクターのポーズ

「良いアイデアが浮かばなくて悩んでいる、20代くらいのサラリーマン」を描くとします。この場合、サラリーマンのスーツの特徴(ジャケットは合わせが右前であるとか、一番下のボタンは外すとか)を正確に捉える事はもちろん大事ですが、「悩んでいる」事を表現するために、人物に取らせるポーズが非常に大事です。

では、まず一案目を描いてみました。

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・・・どうでしょうか。

彼は表情からして何やら愉快ではない様子で、悩んでいるように見えなくもないです。しかし、冷房の効き過ぎで寒がっているようにも見えますし、トイレを我慢しているのかとも思えます。

腕を組むというポーズは、「悩んでいる」ポーズとしてはやや曖昧に見えてしまうようですね。悩んでいるというよりも、何か思索にふけっているとか、表情を変えれば自信満々な様子にも見えてしまいます。もっとわかりやすく「悩んでいる」ように見えるポーズはないでしょうか。

そこで二案目を描いてみました。

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「腕を組む」のではなく、「頭を両手で抱える」ポーズに修正しました。

一案目と比べて、だいぶ「悩んでいる」感が伝わるのではないでしょうか。これならば少なくとも、寒さやトイレを我慢しているようには見えませんね。

このように、人物のポーズは非常に重要です。色々なポーズを取らせるためには、試行錯誤が必要で僕も未だに悩む事が多いですね。人物の造形が完璧に頭に入っていれば、どんなポーズも思いのままですが、なかなかそこまでの境地には達していません。そのためにデッサン人形を買ってみたりしたのですが・・・その点についても後日ブログに描こうと思います。